【糖尿病網膜症について】
糖尿病網膜症の三大合併症の一つで、自覚症状のないままに進行し、ほうっておくと 失明にも至る恐い病気です。網膜症を防ぎ、また進行を抑えるには、血糖コントール を行うとともに、定期的に眼科医の検査を受けて、早期発見・早期治療をすることが 大切です。

どんな病気か?

糖尿病の最も恐い合併症の一つ
現在、日本では成人が失明する原因の第一位が、糖尿病網膜症です。糖尿病は年々増 加しており、現在では40歳以上の10人に一人が糖尿病にかかっていると、推測さ れています。三大合併症として最も恐れられているのが、「腎症」,「神経障害」そし て「網膜症」 です。

なぜ起こるのか?

高血糖が続くと、網膜の細い血管がおかされる
目の奥には、網膜というカメラのフィルムにあたる重要な膜があり、ここに多くの毛 細血管が分布しています。糖尿病患者の血液は糖分を多く含み、粘性が高いため、毛 細血管を詰まらせたり、血管壁に負担をかけます。そのために網膜に酸素や栄養が不 足し、眼底出血や硝子体出血などの症状を示す「網膜症」となります。

網膜症の進行は?

初期には自覚症状がなく、じわじわと進行する
糖尿病を発病してから合併症が現れるまでの平均的な年数は、7〜8年位です。

治療は?

軽いうちなら血糖コントロールと光凝固で進行を抑える
進行した網膜症には硝子体手術を行う

糖尿病に起こりやすいその他の合併症は?

糖尿病の末期的段階に発症する「緑内障(血管新生緑内障)」 、水晶体が濁る「白内 障」、角膜に障害が生じる「角膜症」や 眼球が動かなくなる「眼筋麻痺」があります。

予防と早期発見のためには?

糖尿病と診断されたら定期的な眼底検査を欠かさない
糖尿病網膜症を予防するには、内科と眼科の連携が非常に重要となってきます。糖尿 病と診断されたら、定期的に内科を受診して、医師の指導のもとで血糖値コントロー ルするとともに、医師の指示があれば、すぐに眼科を受診して眼底検査を受けて下さ い。

神奈川県眼科医会では、県民から糖尿病網膜症による失明者をなくすために啓発活動 を行っております。糖尿病網膜症という病気を理解していただくためにこのホームペ ージがお役にたてれば幸いです。